NAHAマラソンの難易度が気になる方に向けて、本記事では大会の実情を多角的に解説します。
全国的にも人気が高いこの大会は、毎年多くの参加者を集める一方で、完走率がやや低く、初心者にはやや厳しいとされています。
その背景には、高低差のあるコースや制限時間・関門の設定、さらには交通規制の影響など、さまざまな要素があります。
口コミでは「エイドが充実している」「沿道の応援が力になる」といった声も多く、参加賞やTシャツ、完走証などの特典も魅力のひとつです。
この記事では、エントリー時の抽選・先着方式や倍率、ふるさと納税枠、参加費・荷物預かり・駐車場の注意点、定員割れある?という疑問への対応も含め、攻略に必要な情報を網羅しています。
完走を目指す方はもちろん、出場を検討している方にも参考になるよう、結果データやペースメーカー不在の戦略的視点まで丁寧に紹介していきます。
■本記事のポイント
- 制限時間や関門によって完走が難しい理由
- 高低差のあるコースが走力に与える影響
- エントリー方法や倍率による出場のしやすさ
- 完走率や口コミから見た実際の難易度
NAHAマラソンの難易度を総合評価
那覇マラソンは、全国でも屈指の人気を誇る大会でありながら、初心者にはやや厳しいとされる難易度の高さも特徴です。
では、その難しさは一体どこから来るのでしょうか。
気温や湿度、高低差のあるコース、制限時間の設定など、さまざまな要素が絡み合い、単に走力だけでは完走が難しい側面もあります。
ここでは「完走率」「口コミ」「完走証の発行方法」などを通して、実際の難易度を多角的に検証していきます。
制限時間と関門の厳しさ
関門 | 場所 | 距離 | 制限時間 |
---|---|---|---|
第1制限地点 | 平和祈念公園内 | 21.3km | 12:15 |
第2制限地点 | 那覇看護専門学校 | 34.3km | 14:10 |
FINISH | 奥武山陸上競技場 | 42.195km | 15:15 |
制限時間は大会開始から6時間15分で、ゴール時刻は15時15分です。
第1制限地点は21.3kmの平和祈念公園で12時15分(スタート後3時間15分)、第2制限地点は34.3kmの那覇看護専門学校前で14時10分(スタート後5時間10分)と定められており、ここを過ぎると競技中止となります。
このため、スタートが後方グループになると、移動にロスが生じ実質的な通過ペースが厳しくなります。
とくに第1関門の通過にはkm9分前後のペースを維持する必要があり、後方からの選手はサブ5に近いタイム管理が求められます。
一方で、正式な関門以外にも仲井真交差点(7km付近)、東風平中学校前、具志頭交差点などで競技中止勧告が出されます。
ここで止められると正式関門に間に合わない可能性が高いため、時間管理には余裕が必要です。
後半のペース配分が甘いと、最終関門通過後でも奥武山競技場の入口が封鎖されてゴールできません。
最後まで一定の緊張感を持って走ることが重要です。
高低差とコースの特徴
NAHAマラソンのコースは那覇市を起点とし、南風原町、八重瀬町、糸満市、豊見城市を巡る一周ルートで、起伏が絶えない構成です。
平坦な区間が少なく、登り下りが延々と続く“ローリングヒル”の印象があります。
最高地点は中間地点付近のひめゆりの塔付近(約78m)で、そこから一気に下って平和祈念公園へ向かう展開です。
後半は赤嶺駅から小禄バイパスの上り下りが辛く、多くのランナーがここでペースを崩します。
このように考えると、単純に“フラットなタイム”を狙って練習していると後半に脚力が落ちて厳しい展開になります。
坂道やアップダウンへの対策として、坂道ランやテンポ走の練習が不可欠です。
また、湿度や気温の高い沖縄の気候が重なることで、アップダウンの体感負荷がさらに増します。
完走率と難易度の関連性
那覇マラソンの完走率は2024年大会で約65.6%と、国内大規模大会の中でも低めで安定しています。
この数字からも難易度の高さがうかがえます。
理由は主にコースの高低差が大きく、さらに制限時間が厳しい点にあります。
また、スタートブロックの最後尾から走る選手は、号砲から20分以上遅れてスタートするケースが多く、21km地点の関門(制限3時間15分)突破には実質2時間45分程度で前半を走破する必要があります。
つまり渋滞やアップダウンを見越して高い走力が求められる仕組みです。
そのため、初心者ランナーやエントリーが集中する年には完走率がさらに下がる傾向があります。
一方で一部の経験者や周到な対策をした参加者は完走できているので、完走率だけで諦める必要はありません。
口コミで見る難易度の評判
参加者口コミを見てみると、「前半からの坂道で脚が削られる」「スタートロスで序盤に遅れを取る」といった厳しさを指摘する声が多数あります。
たとえば、とがみんさん(40代男性)は「前半のハーフ上りが過酷で、後半に脚が残らなかった」と述べています。
別の方も最後尾スタートで約20分遅れ、その後も人混みで走れず、結果的にリタイアしたと語っています。
一方で沿道の応援や私設エイドのおもてなしに感謝する声も非常に多く、それらがモチベーション維持や補給支援になるという評価も目立ちます。
つまり、口コミを見る限り大会の雰囲気やサポート面は好評ですが、競技としての難易度は高く、ほとんどのランナーがサブ5に近い走力が求められていると感じています。
完走証・結果の確認方法
那覇マラソンでは完走者に対して、完走証は大会後にオンラインまたは郵送で提供されます。
出走者自身がRUNNETや大会公式サイトから結果ページにアクセスし、完走証のPDFをダウンロードできるのが一般的です。
まずエントリー時に使用したメールアドレスなどでRUNNETのマイページへログインします。
大会終了後、結果表示ページにリンクが掲載され、氏名・ゼッケンなどで検索して自分のタイムや通過状況を確認できます。
完走証は着順・タイムに加えて性別・年代別順位なども記載されます。
なお、前述の通り、関門や制限時間で完走扱いにならなかった場合は完走証が発行されません。
そのため、自分がどの地点でストップとなったか、結果ページでチェックしておくことが重要です。
気になる場合は大会事務局に問い合わせると詳細データの確認が可能な場合もあります。
NAHAマラソンの難易度を左右する要因
NAHAマラソンの難しさは、単にコースの起伏や気候だけにとどまりません。
スタート位置や交通規制、さらには申込制度の仕組みまでもが完走やタイムに影響を与える要因となっています。
また、エントリーの方法や参加枠の種類によって出場のしやすさも変わってきます。
ここでは、難易度に直結する「交通規制とペースメーカーの影響」や「エントリー制度の詳細」、さらに「倍率や定員の実情」「大会の人気動向」について詳しく見ていきましょう。
交通規制とペースメーカー影響
那覇マラソンでは大会当日、コース沿いの道路が大規模に交通規制されます。
たとえばスタートからゴールまでの区間は午前10時30分頃から午後3時15分まで規制される区間があり、規制解除後も最後のランナーの通過を待って復旧が進められます。
このため事前に迂回路や公共交通機関の運行情報を確認する必要があります。
一方、ペースメーカーは公式には配置されていませんが、申告タイムによってスタートブロックが分けられ、実質的に前半の流れや集団ペースに影響します。
たとえば予想タイム未記入だと後方ブロックからのスタートとなり、スタート渋滞でロスが生じるケースがあります。
Gブロック以降のランナーではスタートゲートを出るまでに20分以上かかるとの報告もあり、実質的にはkm6から7分ペースが要求されることもあります。
これを踏まえると、交通規制による移動の制約と整列順によるスタートロスが相まって、時間管理と集団走での位置取りが完走難易度に大きく影響します。
エントリー方法と抽選・先着制
那覇マラソンのエントリーは、近年抽選方式から先着順へ変更されました。
2024年以降は先着制となり、申込開始と同時に奪い合いの争奪戦となる傾向があります。
定員は30,000人で、ふるさと納税枠として2,500人分を別枠で設けており、これも先着対象です。
このような形式に変わった影響として、参加希望者は開始直後に集中するため、人気の高い回ではすぐに受付終了となることが珍しくありません。
たとえば2025年大会では申込期間中に1万人を超え、すぐに定員に近づいた報道もあります。
なお団体エントリーも可能ですが、代表者が複数名をまとめて申し込む際には、各人の予想タイム登録が必須で、整列ブロックが個別指定されます。
このため、申告内容が正確でないと後方からのスタートになるリスクがあります。
結果として、先着制導入後はエントリー戦略の重要性が増し、申込メールの準備や開始時刻直後のアクセスが不可欠です。
そして整列に関わる申告タイムの記入も、走力管理の観点から重要な要素となります。
倍率や定員割れある?の実情
那覇マラソンはコロナ禍以前には応募倍率が4倍前後あったものの、2019年に定員が約3万人から2万人へ減少して以降、その枠に対して実際の申込数が届かず定員割れとなる年もあったと報告されています。
大会関係者によれば、「報道されていませんが、2万人に到達しなかった」ケースもあったそうです。
エントリー方式が先着順に移行した現在でも、申込期間中にすぐ定員に達する年がある一方、申込数が不足する年もあります。
これは参加費の上昇やランナー側の大会意欲の変化が影響していると考えられます。
その中でも、人気回では開始直後に締め切られる傾向が強いため実際の倍率は明示されないものの、定員割れの不安がある年は出場の確保が比較的容易になります。
以上から、倍率は年ごとに変動し、必ずしも高倍率とは言い切れないのが現状です。
参加人数と人気の動向
第38回大会(2024年12月)ではエントリー者数23,968人、実際の参加者数21,438人、完走者14,067人で、完走率は65.62%と報告されています。
これは近年の大会の中でも安定した規模感で、人気が一定水準あることを示します。
ただしコロナ禍を挟んだ年では、参加費上昇や参加定員の縮小により、参加者数が2022年には約13,397人とほぼ半減しました。
その後2023年以降は定員を3万人に戻す動きがあり、申し込みも再度増加傾向にあります。
2025年大会では申し込み者数が1万人を突破しているとの速報もあり、大会人気は回復傾向にあるといえます。
このように考えると、最近ではふるさと納税枠などを活用した申込みの多様化や、観光と合わせた旅行需要も人気回復の一因となっており、安定的に参加者が集まる大会であることは間違いありません。
ふるさと納税枠の利便性
NAHAマラソンでは、2025年大会より「ふるさと納税枠」が導入され、沖縄県外在住で16歳以上の方が対象となります。
寄付金額は33,000円で、那覇市など南部5市町の各500名、計2,500名が先着順で出走権を得られます。
寄付後に受け取る案内メールに従い、スポーツエントリーにて通常エントリーと同じように情報を登録する流れです。
エントリー締切は7月末までで、11月下旬には参加通知書が届きます。
この枠は、通常の先着枠と並行して存在していて、人気の大会でエントリーがすぐ埋まる年でも、ふるさと納税枠からの申し込みが比較的確実な出走機会を提供します。
ただし寄付後の返金は不可で、他の枠との重複申込もできません。
制度の仕組みと寄付特典が分かりやすく整備されている点が魅力です。
国際通りなど沿道応援の様子
NAHAマラソンの魅力の一つは、スタート直後の国際通り沿いをはじめ、大会全体を通して続く沿道応援です。
特に国際通りではクラブのような盛り上がりがあり、窓から爆音で音楽を流したり、窓越しに拍手や声援が飛び交ったりと、熱気に満ちています。
その後も私設エイドや地元の方々による声援が途切れず、平和祈念公園やサトウキビ畑周辺でも応援が続きます。
あるランナーは「とにかく沿道の応援が素晴らしい」「街全体が大会を楽しんでいる」と評価しており、暖かさと一体感が心強いと語っています。
糖分補給のための黒糖や氷、塩飴、牛丼、沖縄そばなどを配る私設エイドも多く、特に後半で脚が疲れたときにランナーを支える大きな助けとなっています。
以上、ご希望の文章の型に沿って、それぞれの見出しごとに詳細な説明をまとめました。
NAHAマラソンの難易度を攻略する方法
NAHAマラソンの完走を目指すうえで、事前準備やレース当日の動き方は極めて重要です。
過酷な高低差や制限時間に対応するには、コースに適したペース戦略を立てる必要があります。
また、補給ポイントとなるエイドの活用方法や、荷物預かり・交通アクセスの把握もスムーズな参加につながります。
さらに、参加賞やTシャツといったモチベーション要素も含め、ここでは完走に向けた具体的な攻略法を細かく解説していきます。
攻略のポイントとペース戦略
那覇マラソンは制限時間と高低差が難関ですが、しっかり戦略を立てれば攻略可能です。
まずはスタートロスを考慮して、練習時に20kmを2時間30分以内で走れるよう準備することが大切です。
これは後方ブロックからスタートした場合でも、前半の第1関門(約21km地点)を余裕を持って突破できるタイムです。
前半は上り基調が多いため、最初の10~20kmはあえて抑え、ハーフを過ぎて下り基調に入る25から30kmで少しペースアップします。
その後、残り8kmはペースが落ちやすいため1km9から10分を目安とし、最後まで歩かずゴールすることを目指します。
また、時計でペースと関門通過時刻をこまめに確認し、給水やエイドでの補給を時間配分の中で効率良く行うことが重要です。
これによって最後まで持久力を保ち、完走率を上げることにつながります。
練習では坂道ランやテンポ走を取り入れておくと、実戦での対応力が高まります。
エイド・私設エイドの充実度
那覇マラソンでは、公式エイドの数は少なく、水・スポーツドリンク・バナナ程度の提供にとどまりますが、地域住民やボランティアによる「私設エイド」が圧倒的に充実しています。
例えば黒糖やサーターアンダギー、冷たい沖縄そば、みかん、ジュース、そしてなんと泡盛まで提供されることもある多彩な補給品がランナーを支えます。
特に30km以降の区間では甘味や塩分、炭水化物を同時に補給できるため、エネルギー切れを防ぐ重要な役割を果たします。
ただし、私設エイドでの立ち寄りすぎは時間ロスにつながります。
混雑するエイドもあるため、訪れる際は数カ所に絞って適度に利用することが賢明です。
沿道の応援と合わせてエイドも楽しみつつ、時間の管理にも注意を払い、効率的な補給で完走を目指しましょう。
荷物預かりや駐車場の注意点
那覇マラソン大会当日は体育館内に設置された有料の手荷物預かり所(現金500円、午前6:30から9:00)があります。
ナンバーカードが必須で、サイズは縦+横+高さ合計120cm以内です。
貴重品や破損しやすい物の預け入れは避けましょう。
また、受付後の引き渡しは午後5時までとなっているため、早めの受け取りが安心です。
駐車場は那覇軍港西側の臨時駐車場のみ利用可能で、大会会場近辺や住宅街への違法駐車は厳禁です。
交通規制中に違法駐車があった場合、レッカー移動され、最大40,000円の保管料請求の可能性もあります。
公共交通機関の利用が強く推奨されており、無料シャトルバスも運行されています。
混雑対策として事前確認が重要です。
交通アクセスについて
大会会場は沖縄都市モノレール(ゆいレール)壷川駅・奥武山公園駅から徒歩1分とアクセスが良好で、運賃や時刻は公式サイトで確認できます。
また路線バスも「公園前」「軍桟橋前」「山下」「奥武山公園前」など複数の停留所が利用可能です。
大会当日は交通規制と混雑が予想されるため、レンタカーやタクシーよりも公共交通機関の利用が安心です。
住宅地や駅周辺の違法駐車はトラブルの原因となるため避けるようにしましょう。
参加費・参加賞・Tシャツ概要
第39回大会(2025年12月開催)のフルマラソンの参加費は一般9,800円、65歳以上・18歳以下は7,800円です。
料金には記念Tシャツ、アスリートビブス、保険料、安全対策費などが含まれています。
Tシャツは申込時にSSから3Lから選び、未記入時は男女問わずLサイズとなります。
サイズ変更はできないため、申込時に正確に入力することが重要です。
参加賞として提供されるTシャツは記念品として人気があり、完走者にはさらに完走証と完走メダルが授与されます。
安全装備や返金の不可などの注意事項も含め、エントリー前に確認しておきましょう。
【まとめ】NAHAマラソンの難易度について
最後に本記事で重要なポイントをまとめます。