富士山女子駅伝2025予想が気になって検索している方の多くは、どの大学が優勝争いをするのか、コースの特徴や区間エントリー次第で展開がどう変わるのかを知りたいはずです。
この記事では、まず富士山女子駅伝とはどんな大会なのかを整理し、2025年大会の出場校や出場資格、予選についての仕組みをわかりやすく解説します。
そのうえで、2025年の具体的な日程と放送予定、コースと特徴、区間エントリーの見どころを押さえていきます。
さらに、歴代優勝の傾向やデータを踏まえながら、今年の戦力を比較し、優勝候補3選を客観的にピックアップします。
全日本大学女子駅伝の結果や各区間の実績、注目選手をピックアップしつつ、最終的な順位予想まで丁寧に整理していきます。
富士山女子駅伝2025予想というキーワードで知りたい情報を、コースと特徴から出場校の顔ぶれ、日程と放送予定、区間エントリーの読み解き方まで一通りカバーしますので、観戦前の情報整理や、推しチームの戦い方をイメージしたい方に役立つ内容になっています。
■本記事のポイント
- 富士山女子駅伝とはどんな大会かの全体像
- 2025年大会の出場校や出場資格、予選についての仕組み
- コースと特徴や区間エントリーから読むレース展開
- 優勝候補3選と具体的な順位予想、注目選手のポイント
富士山女子駅伝2025順位予想と優勝候補に注目選手
富士山女子駅伝2025の優勝校を見極めるには、単にチームの印象や話題性だけで判断するのではなく、具体的なデータと選手起用の戦略を多角的に分析することが欠かせません。
どの大学がどの区間に主力を配置するのか、歴代優勝チームに共通する勝ちパターンを誰が再現できるのか、そして優勝候補3校の戦力差はどこにあるのかを丁寧に整理することで、レースの行方がより鮮明に見えてきます。
また、選手個々の走力や適性を踏まえた注目選手のチェックは、順位予想に説得力を与える重要な要素です。
ここからは、区間エントリーの展望、歴代データの分析、優勝候補校の比較、注目選手の紹介へと掘り下げながら、最終的な順位予想につながる材料を総合的にまとめていきます。
富士山女子駅伝2025の出場校一覧

富士山女子駅伝2025には、全24チームがエントリーする予定となっています。
出場校は大きく三つの選出枠から構成され、それぞれが異なるルートを通じて大会への切符を手にしています。
この仕組みにより、駅伝の強豪校だけでなく、トラック競技で抜群のスピードを誇る大学や、地域性を持つ選抜チームも参戦する多様なレース構造が実現しています。
以下は出場枠の再整理です。
出場校の構成
1 第43回全日本大学女子駅伝上位12大学
2 5000m7名のチーム記録による10大学
3 全日本大学選抜と静岡県学生選抜の2チーム
これを整理すると、以下のようになります。
| 区分 | チーム数 | 主な大学例 |
|---|---|---|
| 全日本上位12校 | 12 | 城西、大東文化、名城、東北福祉、立命館、大阪学院、筑波、福岡、順天堂、日本体育、玉川、帝京科学 |
| 5000mチーム記録10校 | 10 | 拓殖、東洋、大阪芸術、中央、京都産業、駿河台、東京農業、関西、神戸学院、関西外国語 |
| 選抜チーム | 2 | 全日本大学選抜、静岡県学生選抜 |
全日本大学女子駅伝の上位12校は、年間を通して高い実績を示している大学であり、富士山女子駅伝でもその力を発揮する傾向があります。
例えば、城西大学や大東文化大学、名城大学といった近年の有力校は、ロードレースとトラックの両面で総合力を備えており、優勝候補として注目されています。
一方、5000mのチーム記録による10大学は、トラック競技でのスピードが際立つケースが多く、駅伝特有の戦略面との融合がポイントとなります。
スピード型チームがどこまで駅伝流れに対応できるかは、毎年のレース展開に大きな変化をもたらしています。
また、静岡県学生選抜は地元枠としての役割が強く、沿道の応援を受けて気持ちの面で優位に立ちやすいチームです。
全日本大学選抜は全国の学連から選出された実力者が揃うため、個の力では非常に高水準の選手が集まるチームとして知られています。
富士山女子駅伝2025は、強豪校と挑戦校、さらには特性の異なる選抜チームが同じ舞台で競う点に特徴があり、レース展開の多様性が期待されます。
富士山女子駅伝2025のトップ10を順位予想

富士山女子駅伝2025のトップ10を予想するうえで、最も参考になるのが10月の第43回全日本大学女子駅伝の結果と、公式に発表されているエントリーメンバーです。
全日本では城西大学が2時間03分28秒で25年ぶりの優勝、大東文化大学が2時間03分44秒で2位、名城大学が2時間03分50秒で3位という大接戦になりました(出典:日本学生陸上競技連合「第43回全日本大学女子駅伝対校選手権大会リザルト」)。
ここに、富士山特有の「魔の坂」を含むコース適性や、立命館大学の前回優勝といった要素を加味して、総合的にトップ10を順位予想していきます。
あくまでもデータと傾向に基づく見立てであり、当日のコンディションや区間配置によって結果が変動する可能性がある点は前提としたうえで、観戦の参考となる形で整理します。
予想は次の通りです。
| 順位 | 大学名 |
|---|---|
| 1位 | 城西大学 |
| 2位 | 名城大学 |
| 3位 | 大東文化大学 |
| 4位 | 立命館大学 |
| 5位 | 東北福祉大学 |
| 6位 | 順天堂大学 |
| 7位 | 大阪学院大学 |
| 8位 | 筑波大学 |
| 9位 | 福岡大学 |
| 10位 | 日本体育大学 |
まず、優勝候補の筆頭に置きたいのが城西大学です。
全日本では1区本間香、2区兼子心晴、6区金子陽向が区間新記録をマークし、チームとしても常に上位をキープしながら終盤で逆転優勝しました。
富士山女子駅伝のエントリーでも、この優勝メンバーがほぼそのまま名を連ねており、勢いと安定感の両方を維持していると考えられます。
特に金子陽向と石川苺という「山を走れる選手」を複数持っている点は、7区魔の坂を含む終盤勝負で大きな武器になります。
全日本王者としての自信と、昨年の富士山での経験を掛け合わせたとき、総合力で一歩リードしていると見る予想です。
2位には名城大学を置きました。
全日本では3位にとどまったものの、5000m・10000mで高い実績を持つ米澤奈々香を中心に、長年全国トップを争ってきた経験値が光ります。
細見芽生をはじめとする1年生世代も力をつけており、4年生の「勝ち慣れた感覚」と若手の勢いがかみ合えば、富士山コースでの巻き返しも十分に考えられます。
歴代優勝のデータからも、富士山女子駅伝は同じ大学が複数年にわたり上位争いを続ける傾向が強く、名城クラスの選手層であれば、全日本3位から富士山での「上積み」を期待しやすい状況です。
3位予想は大東文化大学です。
全日本では城西大学と最後まで優勝を争い、わずかな差で2位となりました。
最大の強みは、サラ・ワンジルという世界レベルのエースを5区に配置できることです。
富士山女子駅伝の過去2大会でも5区区間賞を獲得しており、長い距離と起伏の多いコースで他校を圧倒する力を持っています。
一方で、二枚看板の一人である野田真理耶が今大会のエントリーメンバー外である点は、総合力という観点ではマイナス材料です。
若手の秋竹凛音や成瀬結菜がどこまで穴を埋められるかによって、優勝争いに踏みとどまれるか、あるいは3位前後に落ち着くかが変わってくると考えられます。
4位には立命館大学を予想します。
立命館は2024年大会で大会新記録を樹立して優勝しており、富士山コースへの適応力と、山・長距離区間を戦える選手層を持つことが証明されています。
2025年の全日本では5位とやや苦戦しましたが、富士山女子駅伝は7区間構成であり、山本釉未や土屋舞琴ら、アップダウンに強い選手を要所に配置しやすい構造になっています。
連覇を狙う立場からすると、全日本の悔しさをバネにピーキングを合わせてくる可能性も高く、優勝争いの一角として無視できない存在です。
ただし、他の3強と比べると、全体の勢いという点でやや劣るため、今回は4位に置いています。
5位予想は東北福祉大学です。
全日本では4位と安定した成績を残し、佐々木菜月や早坂優といった区間賞クラスの選手も擁しています。
富士山女子駅伝のような起伏の大きいコースでは、突出したエースだけでなく、中盤区間で崩れない選手が多くそろっているかが大切になりますが、東北福祉大学はまさに「駅伝型」のチームとして評価できる戦力構成です。
上位4校の牙城を崩すだけの爆発力を見せるシーンも想定されますが、総合的な戦力比較では5位前後に落ち着く可能性が高いと見られます。
6位から10位にかけては、実力が拮抗しているグループです。
6位に順天堂大学を予想した理由は、日本インカレ1500m優勝の田島愛理をはじめ、中距離スピードに優れた選手が多く、2区や3区などスピード区間で大きな見せ場を作れる構成だからです。
7位の大阪学院大学は、全日本6位の実績に加え、富士山女子駅伝でも安定してシード圏内を走ってきた経験が評価ポイントになります。
8位の筑波大学、9位の福岡大学は、全日本7位・8位とシード権を獲得しており、総合力の高さは既に証明済みです。
富士山の山登り区間で大きな武器を持つタイプではないものの、1区から6区まで大崩れしないチームカラーを考えると、トップ10には確実に入ってくると予想されます。
10位には日本体育大学を置きました。
全日本では10位とやや苦しい展開でしたが、伝統的に駅伝への取り組みが強い大学であり、区間配置の妙や4年生の奮起によって、終盤でのシード争いに滑り込むイメージが描きやすいチームです。
以上のように、富士山女子駅伝2025のトップ10予想では、全日本の結果、富士山特有のコース適性、エースの存在感、選手層の厚さといった要素を複合的に評価しました。
当日は気象条件や体調、わずかなミスで順位が大きく入れ替わる可能性もありますが、事前にここまでの情報を整理しておくことで、レースの一つ一つの動きがより立体的に見えてきます。
富士山女子駅伝2025の優勝候補3選

富士山女子駅伝2025の優勝候補として、名城大学、城西大学、大東文化大学の3校を中心に注目が集まります。
全日本大学女子駅伝の結果、各校の選手層、富士山コースへの適性などを総合的に考慮すると、この三つ巴の構図が浮かび上がります。
名城大学:復活を狙う長距離界の中心的存在
名城大学は、全日本大学女子駅伝で7連覇、富士山女子駅伝で6連覇を達成した実績から、大学女子長距離界を代表する存在といえます。
2025年の全日本では3位に終わりましたが、4年生を中心に勝ちパターンを身につけたメンバーが揃っており、優勝争いから外れることは考えにくい戦力です。
キャプテンの米澤奈々香は、3000m8分59秒57、5000m15分31秒33と高いトラック能力を持つ選手で、駅伝でも安定感のある走りを重ねてきました。
細見芽生をはじめとする1年生世代もハイレベルで、10000m32分01秒91と長距離に強みを持つ選手が揃っています。
4年生の経験と1年生の勢いがバランスよくかみ合えば、富士山での王座奪還は十分射程圏内に入ります。
城西大学:全日本王者としての勢いを持つ挑戦者
城西大学は、2025年全日本大学女子駅伝を制したチームで、シーズンを通して最も勢いのある存在といえます。
1区本間香、2区兼子心晴、6区金子陽向が区間新記録を出し、他区間でも上位を維持し続ける「駅伝らしい戦い方」で優勝を手にしました。
富士山女子駅伝では、「魔の坂」を含む7区を誰に任せるかが鍵になります。
昨年の最終区で好走した石川苺が引き続き山を担うのか、それとも全日本でアンカーを務めた金子を7区に回すのかによって、レースプランが大きく変わります。
全日本で示した「序盤から終盤まで大崩れしない総合力」を富士山でも再現できれば、二冠達成の可能性は高まります。
大東文化大学:サラ・ワンジルを軸に初優勝を狙う
大東文化大学は、全日本大学女子駅伝で長年上位を維持しながらもなかなか優勝に届かない、いわゆるシルバーコレクター的な立ち位置にいる実力校です。
2025年全日本でも2位に入り、その実力は優勝候補と呼ぶにふさわしい水準にあります。
エースのサラ・ワンジルは、日本インカレ5000m・10000mで大会新記録を樹立した長距離の二冠選手であり、5000m15分00秒68、10000m31分48秒11という世界レベルのパフォーマンスを持ちます。
富士山女子駅伝では、最長区間の5区でどの程度の差をつける(あるいは詰める)走りができるかが、チーム全体の成績に直結します。
一方で、野田真理耶が2025年大会のエントリーから外れている点は不確定要素です。
秋竹凛音や成瀬結菜といった若手がどれだけ他区間で踏ん張れるかによって、ワンジルの貢献を総合的なチーム力につなげられるかが決まります。
まとめると、富士山女子駅伝2025の優勝候補3校はそれぞれ次のような特徴を持っています。
●名城大学:経験豊富な4年生と伸び盛りの1年生が共存するバランス型
●城西大学:全日本王者としての勢いと駅伝巧者ぶり
●大東文化大学:サラ・ワンジルを軸とした爆発的な破壊力
どのチームも優勝に手が届く位置におり、当日のコンディションや区間エントリー次第で勢力図が変わる可能性があります。
富士山女子駅伝2025の注目選手をピックアップ

富士山女子駅伝2025をより深く楽しむためには、チーム単位の戦力だけでなく、個々の注目選手に着目することが有効です。
ここでは、優勝争いや区間賞争いを左右しそうな選手を中心に取り上げます。
名城大学の主力選手
名城大学の核となるのが、キャプテンの米澤奈々香(4年)です。
800m2分11秒84、1500m4分14秒74、3000m8分59秒57、5000m15分31秒33と、幅広い距離で高いレベルの記録を持つオールラウンダーであり、レース展開に応じた柔軟な走りができる点が強みです。
前半の区間で流れをつくる役割も、終盤で順位を押し上げる役割も担えるため、どの区間に配置されるかが名城の戦略を読み解く鍵になります。
細見芽生(1年)は、2024年の高校時代から全国トップレベルで活躍し、インターハイ1500m6位、3000m5位(日本人トップ)という実績を持ちます。
大学進学後は10000m32分01秒91、5000m15分40秒89と長距離種目でも高いパフォーマンスを発揮しており、1年生ながら富士山女子駅伝でも主要区間を任される可能性があります。
フレッシュな勢いと実績を持つこの世代の存在は、名城の再浮上を支える要素となります。
城西大学のキープレイヤー
城西大学の中核を担う一人が兼子心晴(4年)です。
全日本大学女子駅伝2区で区間新記録を樹立したスピードランナーであり、800m2分11秒07、1500m4分17秒20、3000m9分20秒48、5000m15分45秒84と、中距離から長距離まで安定した記録を持っています。
富士山女子駅伝の2区や3区といったスピード区間で先行する展開を作る役割が期待されます。
金子陽向(4年)は城西大学のキャプテンで、全日本ではアンカーとして逆転優勝のゴールテープを切りました。
5000m16分03秒59、10000m33分34秒79、ハーフマラソン1時間13分20秒と、長距離の安定性が高く、特に終盤の粘り強さに定評があります。
富士山女子駅伝の7区「魔の坂」を担当するかどうかは、レース展開を読むうえで大きなポイントになります。
また、1年生の本間香は全日本1区で区間賞を獲得し、一躍注目を集めました。
5000m15分31秒14という記録を持ち、スピードと度胸のある走りが特徴です。
富士山の1区で再びチームの流れをつくる走りが見られれば、城西の二冠に向けた追い風になると考えられます。
大東文化大学とその他の注目選手
大東文化大学のサラ・ワンジル(3年)は、日本インカレで5000m・10000mともに大会新記録を樹立した長距離のトップランナーです。
5000m15分00秒68、10000m31分48秒11という記録は、富士山女子駅伝に出場する選手の中でも際立った水準であり、エース区間5区での圧巻のパフォーマンスが期待されます。
5区でどれだけタイム差をつけるか、あるいは前との差をどこまで詰められるかが、大東文化大学の優勝争いに直結します。
立命館大学の山本釉未は、5000m15分37秒38の記録を持ち、全日本大学女子駅伝2区で区間新記録を出した経験があります。
スピードと持久力のバランスに優れており、富士山女子駅伝でも2区や3区などのスピード区間で上位進出のカギを握る存在です。
順天堂大学の田島愛理(3年)は、日本インカレ1500mを学生歴代上位のタイムで制した中距離ランナーであり、3000m8分58秒79、5000m15分41秒97と長距離でも高いレベルにあります。
中盤の区間で一気に順位を押し上げるタイプの選手で、終盤に向けた流れづくりを担う可能性があります。
関西大学の前田彩花(3年)は、10000mで日本学生個人選手権優勝、ワールドユニバーシティゲームズのハーフマラソン団体優勝メンバーとしても知られています。
5000m15分57秒37と長距離適性に優れ、アップダウンのある区間でも安定した走りが期待されます。
関西勢が上位に食い込むためのキープレイヤーといえる存在です。
このように、富士山女子駅伝2025には各大学のエース級が多数出場し、優勝争いだけでなく区間賞争いも非常にハイレベルなものになります。
出場選手の持ちタイムやこれまでの区間実績を把握しておくことで、レース当日の映像から読み取れる情報が増え、観戦体験がより充実したものになります。
データで振り返る歴代優勝チーム

歴代優勝チームのデータを俯瞰すると、富士山女子駅伝で結果を残してきたチームの傾向が見えてきます。
特に2013年のコース変更以降は、立命館大学と名城大学が長期間にわたって優勝を分け合い、いわば二強状態を形成してきました。
まず、2013年以降の優勝校と記録を一覧にすると、次のようになります。
| 回 | 開催年 | 優勝校 | 記録 | 距離 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 2013年 | 立命館大学 | 2:21:48 | 43.4km |
| 第2回 | 2014年 | 立命館大学 | 2:22:20 | 43.4km |
| 第3回 | 2015年 | 立命館大学 | 2:21:50 | 43.4km |
| 第4回 | 2016年 | 立命館大学 | 2:25:43 | 43.8km |
| 第5回 | 2017年 | 立命館大学 | 2:23:46 | 43.4km |
| 第6回 | 2018年 | 名城大学 | 2:22:50 | 43.4km |
| 第7回 | 2019年 | 名城大学 | 2:23:09 | 43.4km |
| 第8回 | 2020年 | 名城大学 | 2:21:38 | 43.4km |
| 第9回 | 2021年 | 名城大学 | 2:22:24 | 43.4km |
| 第10回 | 2022年 | 名城大学 | 2:21:56 | 43.4km |
| 第11回 | 2023年 | 名城大学 | 2:22:42 | 43.4km |
| 第12回 | 2024年 | 立命館大学 | 2:21:09 | 43.4km |
2013年から2017年までの5大会は立命館大学が連覇し、その後2018年から2023年までは名城大学が6連覇を達成しました。
2024年大会では立命館大学が2時間21分09秒という大会新記録をマークして優勝し、名城大学の連覇に区切りをつけています。
この流れから、立命館と名城が富士山女子駅伝における「二大王者」といえることがわかります。
歴代記録を見ていくと、多くの大会で2時間20分台前半から中盤のタイムで優勝が決まっていることがわかります。
これは、43.4kmという距離と高低差174mの厳しいコース条件を考えると非常にハイレベルな水準です。
優勝チームは、エースの存在だけに依存するのではなく、全区間で大きな崩れがない「安定感」を備えていることが共通項として浮かび上がります。
また、連覇を達成した立命館と名城には、複数学年にまたがって戦力を維持できる「世代のつながり」が見られます。
1年生や2年生のうちから主要区間を経験させ、3年生・4年生になったときにチームの核として機能するよう育成するサイクルが確立されている点が特徴です。
エースとサブエース、中堅どころのバランスが取れていることで、コンディション不良や故障によるメンバー変更があってもチーム力が大きく落ちにくい構造が作られています。
2025年は、全日本大学女子駅伝で城西大学が優勝し、大東文化大学と名城大学が僅差で続きました。
歴代優勝の流れを踏まえると、名城・立命館による「伝統校の強さ」が続くのか、それとも城西や大東文化といった新勢力が富士山女子駅伝の優勝校リストに新たな名前を刻むのかが大きなテーマになります。
特に、全日本で結果を残したチームがそのまま富士山でも強さを発揮する傾向にあるため、2025年のレースは勢力図が入れ替わるターニングポイントになる可能性もあります。
このように、歴代優勝のデータは、富士山女子駅伝2025予想を考えるうえで重要な基盤となります。
どの大学が過去の「優勝チームの条件」に近いかを比較することで、優勝候補や台頭が期待されるチームをより客観的に評価しやすくなります。
富士山女子駅伝2025の区間エントリー展望

富士山女子駅伝2025の区間エントリーは、各大学の戦略や選手層の特徴が最も色濃く反映されるポイントです。
どの区間に誰を配置するかによって、レースの流れや勝負どころの作り方が大きく変わります。
ここでは、全日本大学女子駅伝での区間配置や過去の富士山女子駅伝での起用歴を踏まえながら、主要校の区間エントリーの方向性を整理します。
富士山女子駅伝は、1区から3区までの流れづくり、エース区間とされる5区、そして「魔の坂」を含む7区が特に勝負所とされます。
チームとしては、序盤で主導権を握りたいのか、それとも終盤の逆転に比重を置くのかによって、区間エントリーの組み立て方が変わります。
さらに、同じ選手であっても全日本と富士山で区間を変えるケースも多く、起伏のきついコース特性への適性も含めて検討されます。
城西大学は、2025年全日本大学女子駅伝で1区本間香、2区兼子心晴、6区金子陽向がいずれも区間賞、しかも区間新記録という圧巻の内容で優勝を果たしました。
本間は短い1区でのスピードと先行力、プレッシャーのかかる場面でのレースメイク能力に優れており、富士山女子駅伝でも1区起用が最有力と見られます。
兼子はスピード区間である2区への適性が高く、下り基調の富士山2区でも前を追う展開や集団から抜け出す展開に強みがあります。
アンカー候補の金子陽向については、最終7区を走るかどうかが大きな焦点です。
昨年の富士山最終区で好走した石川苺との役割分担もポイントで、「魔の坂」をどちらに任せるかによって、城西大学のレースプランは大きく変わります。
例えば、7区に金子を配置して全日本と同様に「最後の逆転」を狙うのか、石川を7区に固定し、金子を中盤の重要区間に回して流れを安定させるのか、といった選択肢が考えられます。
大東文化大学では、エースのサラ・ワンジルをどの区間に配置するかが最大の注目点です。
全日本大学女子駅伝でワンジルは5区を任され、区間賞を重ねてきました。
富士山女子駅伝では5区が10.5kmと最長区間であり、エース区間としての性格が強いため、ここにワンジルを置くのが最も自然な選択肢と考えられます。
一方で、もう一人の軸である野田真理耶が2025年大会ではエントリーメンバー外となっており、序盤や中盤の区間を誰が担うのかが大きな課題です。
秋竹凛音や成瀬結菜など1年生の成長度合いが、1区・3区・4区あたりの区間エントリーの幅を広げる要素になります。
名城大学は、4年生を中心に「勝ち方を知る」メンバー構成が強みです。
全日本では米澤奈々香が3区を走り、石松愛朱加や大河原萌花も主要区間で安定した走りを見せました。
富士山女子駅伝では、1区に細見芽生を起用して流れをつくり、5区あるいは7区に4年生の主力を配置してレース全体をコントロールする布陣が想定されます。
特に、7区に誰を据えるかは、名城が「守るレース」をするのか「逆転狙いのレース」をするのかを見極める指標になり得ます。
立命館大学は、前年大会で富士山女子駅伝を制した実績を持ち、5区で土屋舞琴、7区で中地こころがそれぞれ長距離と山の強さを示したことで知られます。
2025年大会でも、山本釉未や佐藤ゆあといった次世代の主力がどの区間を任されるかが注目されます。
特に、山本はスピードと持久力の両面を兼ね備えた選手であり、2区や3区のスピード区間はもちろん、5区のエース区間を担う可能性も考えられます。
総合すると、富士山女子駅伝2025の区間エントリーは、1区から3区で主導権を握り、5区と7区にエースを配置するオーソドックスな形を取るのか、あるいは中盤に強い選手を厚く配置して「じわじわと順位を上げる」戦略を採るのかでチームカラーが分かれます。
区間エントリーが発表された段階で、どの大学がどの区間に重点を置いているかを把握しておくと、レース当日の観戦が一段と立体的になります。
富士山女子駅伝2025のコースと特徴

富士山女子駅伝2025のコースは、前回大会と同様に7区間43.4kmです。
富士山本宮浅間大社前から富士総合運動公園陸上競技場までを走り抜けるコースで、単に距離が長いだけでなく、起伏に富んだレイアウトがレース展開に大きな影響を与えます。
各区間の概要は次の通りです。
| 区間 | 距離 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 1区 | 4.1km | スタート直後から上り下りが続く短距離区間 |
| 2区 | 6.8km | 高低差約98mの長い下りが続くスピード区間 |
| 3区 | 3.3km | 比較的フラットなスピード区間 |
| 4区 | 4.4km | 風の影響を受けやすい富士川河川敷を通過 |
| 5区 | 10.5km | 最長区間、起伏も多くエース区間 |
| 6区 | 6.0km | アップダウンが連続するつなぎ兼勝負区間 |
| 7区 | 8.3km | 高低差約169mの「魔の坂」を含む最難関区間 |
1区は距離こそ短いものの、20mの上りと20mの下りがあり、スタート直後からペース配分が問われます。
ここで前に出るのか、無理をせず流れを作るのか、各校の戦略が色濃く出る区間です。
2区は長い下り坂を利用したハイペース勝負になりやすく、スピードランナーに有利な区間です。
とはいえ、無理な下りの突っ込みは後半の失速につながるため、冷静なレース運びも欠かせません。
5区は10.5kmと最長で、各大学のエースが投入されることが多い区間です。
全日本大学女子駅伝でもエース区間で区間賞を獲得しているサラ・ワンジル(大東文化大学)など、世界レベルのスピードとスタミナを持つ選手が集まるため、大きな順位変動が起きやすいポイントとなります。
そして、最大の特徴が7区の「魔の坂」です。
たすきを受けて3km過ぎから厳しい上りが始まり、約4.6kmで高低差169mを一気に駆け上がります。
ビル約50階分に相当する高さを走って上るイメージで、ここでの走りが優勝争いの最終決定打となります。
以上のように、富士山女子駅伝2025のコースと特徴は、単純な平地のロードレースとはまったく異なる性格を持っています。
各大学は、選手の適性に合わせた区間配置と、前半から終盤までのつながりを意識した戦略を組むことが勝敗を左右する鍵となります。
富士山女子駅伝2025順位予想を徹底解説
富士山女子駅伝2025を本気で予想するには、まず大会そのものを立体的に理解しておくことが欠かせません。
どんな歴史と特徴を持つ大会なのか、今年の出場校はどこなのか、そして出場資格や事実上の予選の仕組みを押さえることで、各チームの「強さの根拠」が見えてきます。
さらに、日程や放送予定をチェックして観戦準備を整えつつ、高低差174mのタフなコースの全体像を把握しておくと、当日のレース展開をよりリアルにイメージできるようになります。
ここから順に、富士山女子駅伝とは何か、2025年大会の出場校・出場資格・予選構造・タイムスケジュール・コースの特徴までを整理し、予想の土台となる情報を丁寧に解説していきます。
富士山女子駅伝とはを簡潔に紹介

富士山女子駅伝は正式名称を全日本大学女子選抜駅伝競走大会といい、大学女子長距離界における年間スケジュールの中でも重要度が高い大会として位置付けられています。
競技シーズンを締めくくる12月末の開催ということもあり、年間を通じて積み上げてきた強化成果やチームビルディングの完成度が明確に表れやすい特徴があります。
大会の原型は2004年にスタートした全日本大学女子選抜駅伝で、2013年には富士山の世界文化遺産登録を受けて開催地が静岡県東部へ移行し、現在の名称となりました。
コースは富士山本宮浅間大社前をスタートし、富士総合運動公園陸上競技場までの7区間43.4kmで構成され、総距離としては女子駅伝の中でもトップクラスに位置します。
また、コース全体の高低差は約174mとされ、ロードレースとしては非常に起伏に富み、平坦区間だけでは測れない総合的な走力が問われます。
この大会には、全日本大学女子駅伝で実績を持つ強豪校や、トラック競技で頭角を現す大学、さらには全国学連選抜チームや静岡県学生選抜など、多様な背景を持つチームが参加します。
出場選手は大学女子長距離界の上位層が中心であり、将来の実業団や国際大会で活躍する候補選手も多数含まれています。
また、富士山女子駅伝はテレビおよびインターネット配信を通じて全国に放送されており、選手の注目度が高まる機会でもあります。
特にロードレースの走りはファンやスカウトにとって参考情報としての価値が高く、選手の進路選択に影響を与えることも珍しくありません。
大会は単なる一レースではなく、大学女子長距離界の勢力図や育成成果を映し出す役割を担った競技会として認知されています。
富士山女子駅伝2025の出場資格解説

富士山女子駅伝2025の出場資格は、大学チームと選抜チームそれぞれに詳細な条件が設定されています。
レースのレベルを担保しつつ、全国から幅広くチームを集めるための仕組みです。
まず、大学チームの中心となるのが、全日本大学女子駅伝対校選手権大会の上位校です。
2025年大会では第43回全日本大学女子駅伝の上位12大学のうち、出場を希望するチームに富士山女子駅伝への出場資格があります。
全日本はシーズン中盤の大一番であり、そこでの成績が富士山の切符へ直結する構図です。
次に、5000m7名のチーム記録による10大学が選ばれます。
対象となる記録は2025年4月1日から11月30日までの間に、電気計時で記録されたものに限られます。
各大学が7名の5000m記録を揃え、その合計タイム(または平均)で上位に入る必要があるため、選手層の厚さとトラックでのスピードが問われます。
選抜チームについては、以下の2つがあります。
全日本大学選抜チーム
全国8地区(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、九州)の学連から選出された選手で構成されます。
原則として各地区から1名以上が選ばれますが、どの区間に誰を配置するかについて地区ごとの配分制限は設けられていません。
静岡県学生選抜チーム
静岡県内の中学校・高校を卒業した選手、または静岡県内の大学・大学院に在学している選手でチームを編成します。
地元枠としての意味合いが強く、地域密着の側面を担う存在です。
これらの条件により、富士山女子駅伝2025の出場資格は明確に体系化されており、トラックシーズンの成績と駅伝本番の力を両方評価する仕組みになっています。
以上を踏まえると、出場資格を得るだけでも一定以上の戦力が求められ、結果としてレース全体のレベルが高く保たれていることがわかります。
富士山女子駅伝2025の予選について整理

富士山女子駅伝では、独立した予選会が実施されているわけではありませんが、全日本大学女子駅伝とトラックシーズンの5000m記録が事実上の選考基準となっています。
これにより、駅伝レースでの総合力だけでなく、年間を通じた選手層やスピード強化の成果も評価される仕組みが確立されています。
まず、最も明確な選考ルートとなるのが全日本大学女子駅伝です。
この大会は10月末から11月初旬に開催されるケースが多く、シーズン後半に位置付けられる重要な学生駅伝競走です。
上位12位に入った大学が富士山女子駅伝2025への出場資格を得ることになります。
2025年大会では、優勝した城西大学(2時間3分28秒)、2位の大東文化大学、3位の名城大学などが富士山女子駅伝でも主役候補の一角を担うと考えられます。
一方、全日本で結果が振るわなかった大学や、そもそも全日本出場権を獲得できなかった大学にとって、大きなチャンスとなるのが5000m7名のチーム記録枠です。
対象期間は2025年4月1日から11月30日で、この間に記録会や公認競技会で計測された記録を積み上げる必要があります。
電気計時が必須条件であり、風や天候の影響が少ない好条件の競技会を選択することが、年間計画において大きなポイントになります。
5000mのチーム記録は、個々のスピードだけでなく選手層の厚さを評価する指標としても機能します。
7名の記録を揃える必要があるため、主力選手の強さに加えてサブメンバーのレベル向上が重要となり、チーム全体の競技力が問われる結果につながります。
トラック型の大学が富士山女子駅伝で上位進出を狙う場合、この枠からの出場が重要な戦略要素になることも多く見られます。
以上の仕組みを総合すると、富士山女子駅伝の「予選」は駅伝とトラック双方の能力を測る二段構えの体系となっており、年間を通じたチーム運営が直接レース結果に反映される構造が明確になっています。
まとめると、富士山女子駅伝2025の予選については、
●全日本大学女子駅伝での上位入賞
●5000m7名のチーム記録での上位入り
という二本立てのルートが存在し、そのどちらか(または両方)で条件をクリアする必要があります。
この仕組みによって、駅伝そのものの強さだけでなく、年間を通じたチームマネジメントとトラックでのスピード強化が重視される流れになっています。
富士山女子駅伝2025の日程と放送予定

富士山女子駅伝2025は、2025年12月30日(火)午前10時00分にスタートする予定です。
開催地は例年通り、静岡県富士宮市および富士市で、富士山本宮浅間大社前をスタートし、富士総合運動公園陸上競技場でゴールを迎えるコースレイアウトとなります。
年末の恒例イベントとして完全に定着しており、箱根駅伝を控えた時期に行われる点でも大きな注目を集めています。
沿道の気象条件は毎年異なりますが、12月末の静岡県東部は気温が低く、風が強まる傾向があるため、選手にとっては体温管理とレース運びが重要なポイントになります。
特に富士川河川敷を通過する4区は風の影響を受けやすく、好走には地形の特性を踏まえたレースマネジメントが求められます。
放送については、フジテレビ系列による全国生中継が予定されています。
制作はテレビ静岡が担当し、視聴者がレース展開をリアルタイムで把握しやすいよう、選手位置の可視化や区間ごとのタイム比較など、番組構成も毎年進化しています。
加えて、近年はインターネット配信が普及しているため、テレビ環境がない視聴者でもスマートフォンやPCから観戦しやすい体制が整っています。
情報の整理として、日程と放送内容を以下の表でまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2025年12月30日(火) |
| スタート時間 | 午前10時00分 |
| スタート地点 | 富士山本宮浅間大社前 |
| フィニッシュ地点 | 富士総合運動公園陸上競技場 |
| テレビ放送 | フジテレビ系列(テレビ静岡制作)全国生中継 |
観戦しやすい時間帯のレースであることから、年末の家族行事や帰省の合間に視聴する人も多く、視聴者層の幅が広い特徴もあります。
事前に出場校や注目選手を把握しておくことで、テレビ中継がより深く楽しめ、レース展開の背景も理解しやすくなります。
【まとめ】富士山女子駅伝2025の予想について
最後に本記事で重要なポイントをまとめます。
